Blog : 2019年9月
腸とストレス
最近では「腸活」という言葉をよく耳にするようになりました。腸は第2の脳と呼ばれるほど影響力のある器官で腸内環境を良くすると美容や健康、メンタルにも良い影響をもたらします☺
腸では食べ物の消化、栄養素や水分の吸収、老廃物の排泄や免疫系やメンタルの安定なども担っています。
腸内環境を良くした方が美容や健康に良いと言われてきましたが、近年の研究から脳のケアも大事だそうです✨
腸と脳がお互いに情報を伝え合い、影響しあっているのでどちらかが不調だと悪影響になります。
例えばストレスを感じ交感神経が優位になると腸の働きが悪化し、便秘や下痢を繰り返すこともあります。出張先や旅行先で便秘になったり、朝の満員電車に乗ると腹痛で途中で降りたりするのも脳で受けたストレスが原因で腸の働きが悪くなるからです😥
免疫は細菌やウイルスなどから自分を守るシステムです。免疫細胞が体の中をパトロールし、異物を見つけたら攻撃してくれます。免疫細胞の約7割が腸に集まっています。花粉症などのアレルギーを持っている方はこの免疫細胞が過剰になっています。腸内環境を整えたら、花粉症の症状が緩和する方もいます。
また腸内環境が悪くなると精神的なストレスを感じやすくなります。腸内で存在している細菌は体の中にあるドーパミンの約50%、セロトニンは約90%を産生しています。
ドーパミン:やる気や喜びなどをコントロールする神経伝達物質
セロトニン:別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内で働く神経伝達物質で感情や気分のコントロール、精神の安定に関わります
赤身のお肉にはセロトニンが含まれています。ストレスが溜まったときにがっつりお肉が食べたくなるのも脳が欲してるからなんですね。
腸内環境を良くする為に、
①便のかさ増しをする不溶性食物繊維や便を柔らかくする水溶性食物繊維を取る
②キムチなどな乳酸菌やビフィズス菌の餌になるオリゴ糖をヨーグルトに入れて食べる
③甘酒や味噌や納豆などの発酵食品を摂取する
も大事ですが、ストレスをこまめに解消するのも大事です。
好きなことをしたり好きな音楽🎧や好きな香り🌹を嗅いだりして腸と脳の両方からケアをしていきましょう!
栄養ドリンク
コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで栄養ドリンクやエナジードリンクが手軽に購入できるようになりました。
実は栄養ドリンクには”医薬品”と”医薬部外品”の2種類があります。医薬品の方が効果があり、かつリスクのある成分が入っています。そのため”医薬品”に分類されるものは薬剤師のいるドラッグストアや一部スーパーの医薬品販売コーナーなどで売っています。生薬やタウリンなどの有効成分が配合されています。
コンビニや自動販売機などで購入できるものは”医薬部外品”になります。高濃度のカフェインが含まれているので疲労感が一時的になくなります。
またエナジードリンクはジュースなどと同じ”清涼飲料水”に分類されます。医薬品や医薬部外品である栄養ドリンクにはカフェインの含有量が決まっていますが、エナジードリンクでは摂取規制がないのでカフェインの含有量よりもオーバーしている商品もあります。
栄養ドリンクやエナジードリンクなどのドリンク剤は糖質、ビタミン類、カフェインが含まれています。
糖質は体の中でエネルギーになります。特にビタミンB1は糖をエネルギーに変える働きをしてくれます。
カフェインは中枢神経を興奮させることで一時的な眠気覚ましになったり疲労を感じにくくしてくれます。
カフェイン中毒で救急搬送される人の多くはエナジードリンクの大量に摂取しています😥嘔吐を繰り返し脈が激しくなり倒れます。心肺停止や死亡する例もあるカフェイン中毒ですが、一時的に元気になる効果を得るには大きすぎるリスクではないでしょうか?
疲れているときにドリンク剤を飲む方が多いと思いますが、ドリンク剤は体力を回復してくれるものではないです🙅
慢性的な疲れでドリンク剤を常用していると体力の借金をしている状態なので、しっかり休養や食事などをとるのが体力回復のためにもおすすめです。
腱鞘炎
パソコン🖥やスマートフォン📱を使うことが増えることにより、手首や指を痛める方も増えてきました。
腕の筋肉から指の骨へ腱が伸びています。この腱が効率よく働いて手首や指を動かすために腱鞘という管があり腱はその中を通ります。
この腱鞘と腱が摩擦して、炎症を起こすのが腱鞘炎です。
腱鞘炎にも種類があり、ドケルバン病やばね指などがあります。
〈原因①〉手首や指の使い過ぎ
パソコンのキーボード、マウス、スマートフォンやピアノなど
〈原因②〉更年期や妊娠出産
〈原因③〉糖尿病やリウマチ、透析をしている人
《ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)》
手首の親指側には短母指伸筋腱と長母指外転筋腱という2本の腱が通っていて親指を反らしたり開いたりするときに使います。
短母指伸筋腱:親指の第2関節を伸ばす
長母指外転筋腱:親指を広げる
この2本の腱が通る腱鞘という管に炎症が起こるのがドケルバン病です。物を持ったりペットボトルキャップを開けるなど親指を使う動作をすると痛みます。
ドケルバン病には”アイヒホッフテスト”と呼ばれる検査があります。親指を上にした状態で腕を伸ばし親指を握りこんで拳を作ります。そのまま手首を小指側に曲げて親指の付け根が痛むと陽性です。
《ばね指(弾発指)》
指の腱鞘がむくんで厚くなったり硬くなったりすると腱鞘とその中を通っている屈筋腱が擦れ合い、炎症のため腫れてきます。腫れた部分が引っかかることにより指を伸ばそうと強い力を加えると「カクン」と勢いよく跳ねます。
指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなったり、手のひら側の指の付け根や第2関節が痛くなります。
手首や指を使い過ぎる方が多いので痛みがあるときは炎症を和らげる為安静にするのが大切です。炎症や腫れが治まってきたら、湯船に浸かったり温めたりして患部の血流を良くするだけでも緩和します☺
痛みが強い場合は炎症している部分にステロイド注射💉をしたり、再発を繰り返すと手術したりします。
鍼で治療すると症状が改善します。痛みや痺れなどを放置して慢性化すると体がクセになってしまいます。少し動かすだけで痛いと生活の質も低下してしまうので、痛みは出来るだけ早く取り除きましょう!
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