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下肢静脈瘤
夏に比べて水分の摂取量が減り気温も低くなってきたので、血流不足により足がむくんだり重だるさを感じる方が増えています。女性は特にふくらはぎの筋肉が少ないのでむくみやすくなりますが、むくみが悪化すると下肢静脈瘤にも繋がります。
足先に行き渡った血液が心臓に戻るとき重力に逆らって上がっていきます。歩いたりしてふくらはぎの筋肉を使うことにより血管を収縮させています。途中で逆流をしないように静脈弁が支えていますが、筋肉のポンプ作用が低下したり静脈弁が壊れたりして静脈が太く膨らんだのが静脈瘤です。
《原因》
遺伝や妊娠出産経験のある人や立ち仕事の人に多いとされています。妊娠出産などはホルモンの影響で静脈弁が壊れやすくなります。第1子よりも第2・3子出産後の方がなりやすいです。美容師や調理師、教師など1か所に立ってあまり動かない人もなりやすいです。
《症状》
血管が浮き出る、足のむくみ、足のだるさ、疲れやすい、足のほてり、足がつるなどがあります。
《種類》
くもの巣状、網目状、側枝状とされるものは軽症で太もも外側や膝内側、くるぶしにできやすいです。重症化しにくいので見た目が気になる人以外は治療しません。
伏在状はぼこぼこと4mm以上の血管が浮き出てうっ血性皮膚炎や潰瘍などが起こり重症化したら手術が必要となります。
むくみの多くは生活習慣や加齢などで起こりますが下肢静脈瘤以外にも甲状腺機能低下症や妊娠中毒症や心不全などの病気でもむくみの症状が起こります。急にむくみの症状が悪化した場合は医療機関の受診をおすすめします。
下肢静脈瘤の予防や進行を遅らせるために
①湯船に浸かる
②かかと上げ運動
③医療用弾性ストッキングや着圧ソックスの着用
などをして下肢の血流を良くするのが効果的です。
2019年11月22日 20:02